Mae Lab 前真之サステイナブル建築デザイン研究室

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佐藤 誠

佐藤エネルギーリサーチ

佐藤 誠

Makoto Sato

その研究が、世の中でどう活かされるかまでを見せてくれるのは、
前研究室だけだと思う。

Q前研究室との関わりを教えてください。

シミュレーションのプログラムをつくり、学生たちにアドバイスをするというのがメインになります。他大学ではありますがシミュレーションで博士号まで取得し、数値計算が得意なんです。それで細かいプログラムを組んで学生たちとやりとりするのですが、私自身も研究員として10年ほど前研究室に籍を置いておりました。

 

今は本業が立て込んできているのでアドバイザーという立場になります。本業は数値計算はもちろんのこと、測定や実験、文献調査などを行う環境コンサルタント業ですが日本だと同業他社は10社くらいだと思います。

Q学生のみなさんはどんな感じですか。

 

研究室のみなさんはモチベーションが非常に高い。6割くらい話すと概ね理解するし、本当に研究が好きなんだなって思います。シミュレーションの精度も格段にあがっているのですが、使えることと使いこなすことはまったく別次元なので私のこれまでの経験を活かして学生のみなさんにお伝えしています。

 

シミュレーションは数値を入れたら必ず答えが出るわけですが、それが合っているかどうかは経験で培われた感覚ですし、こういう計算したからこういう答えが出た、と理解している人と、出てきた数値をそのまま鵜呑みにする人、ここに大きな差が生まれます。
言語化が難しいですがそういう経験を伝えるのは重要な役割だと思います。何度も何度もシミュレーションを繰り返してしか得られない感覚はやはりありますからね。ですので、深掘りされておらず、時間をかけてないレポートは見ればすぐわかります(笑)。
これもまた経験則ですね。

Q外の視点から見て、前研究室の魅力はどんなどころでしょうか。

 

やっぱりなんと言っても学生のうちから実務者に関われるところじゃないでしょうか。デベロッパーやハウスメーカー、設備メーカーなど様々な企業と共同で研究をしているのでその分野のエキスパートの仕事ぶりを間近で見られることはとても貴重な体験だと思います。

 

社会に出る前に実務を吸収できると点は一番の魅力じゃないでしょうか。加えて、共同研究した成果がその企業を通じて世の中に発信されるわけですから、こんな嬉しいことはないと思います。だって自分の研究結果が研究室や実験室の中に留まらず世に出ていくわけですからね。社会の役にっ立っているということを実感できると思います。卒論を仕上げて卒業して終わり、じゃない。

 

こんな経験ができるのは私の知る限り、前研究室だけなんじゃないかな。めちゃくちゃうらやましいですよ、私が学生だったら絶対に入ってますね(笑)

佐藤 誠

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佐藤 誠 / Makoto Sato
佐藤エネルギーリサーチ 代表取締役社長