Maelab卒業生からのメッセージ

羽山 拓也さん (2012年3月 前研究室 修士課程修了)

羽山 拓也 さん(2012年3月 前研究室 修士課程修了)
オートデスク
AEC(Architecture, Engineering & Construction)テクニカルスペシャリスト

2012- 鹿島建設:オフィスビルの機械設備設計・技術研究所 建築環境シミュレーション
2017- 日総ビルディング:オフィス・飲食ビルの企画設計・運用管理
2019- オートデスク:BIMソフトRevit設備機能の日本仕様化・普及活動

私は研究室、初の外部生ですので、まず他大から大学院に進学を検討されている方にメッセージです。「前先生や優秀な仲間たちと学ぶ2年間は、私自身とても大きな財産になっています。現在の実力は関係ありません。志のある方は、院試勉強に没頭し、勇気を持って前研究室の門戸を叩きましょう!」
前研究室では、全国22か所のエコハウスの建築環境を実測やシミュレーションで評価するといったBigプロジェクトの取りまとめを任して頂き、オンサイト・一品生産の中で、様々な立場や価値観の人たちと、「より良い建物」を作り出すことが求められる業界の難しさを、学生ながら肌で感じることが出来ました。
卒業後は、ゼネコンやデベロッパーにて、企画→設計→施工→運用と上流から下流まで実務に携わった結果、BIMによる情報共有の円滑化や定量的な技術検討の促進が、国内で「より良い建物」を少しでも多く生み出すことの近道だと感じ、現職にて邁進しております。

 

小原克哉さん 2014年 修士修了

Arup Hong Kong Building Sustainability Group
2014- Arup Hong Kong 勤務

現在在籍している部署では、シミュレーションからLEEDなどの環境認証まで、sustainableな建築設計を包括的にサポートする仕事をしています。

今、自分がこうして海外で働くうえで、前研究室で学んだ以下の3点に大きく助けられています。
海外の学会、workshop参加 : 日本と異なるアプローチを知り、意見交換する中で幅広い視点を持つことの重要性を感じました。また、そのための手段として言語の重要性も痛感しました。この経験が「海外で働く」という決断を後押ししてくれました。
シミュレーションから実測までの包括的な経験 : 業務上、シミュレーションをすることが多くあるのですが、シミュレーションを通してでてきた「データ」がそこに住まう人の「感覚」にどう影響するかをイメージできることが、データの解釈、設計への助言に大きく役立っています。
熱負荷計算ソフトの開発、運用 : 熱負荷計算の深い理解、プログラムの重要性を強く認識することができました。卒業後も興味を持って続けたプログラムは、社内のwebアプリケーション開発、シミュレーションの自動化など、社内における自分の差別化に大きく貢献しています。

 

米澤星矢さん 2015年3月修士修了

株式会社類設計室

2015- 株式会社 類設計室 勤務

 

前研究室では各メンバーが住宅のエネルギーについて多角的にアプローチしていますが、他の研究室と協働してエネマネハウス2014に出場し、日々積み重ねてきた研究成果を結集させZEH集合住宅の一つのあり方を実現できたことは大きな成功体験でした。建設後の温熱環境やエネルギー消費を実測し、データの分析やシミュレーションとの比較を繰り返すことで最適な住宅の住まい方を提案するまでの一連のプロセスを仲間と実施できました。前研究室の研究姿勢はとことん実態ベースであり、いい結果も悪い結果も直視しどう改良していくかを常に研究室の仲間や各地の設計者と共に思考していました。このようなプロジェクトへの取り組み方は、大学を卒業し働くようになった今でも私の基盤となっています。

現在は意匠設計部に所属していますが、サーモカメラや温度計を携帯し、快適な環境を建築の形態に翻訳する手法は日々模索しています。今はさらに教育環境や食環境など人間を取り巻く環境の枠を広げ設計活動に勤しんでいます。

 

川島 宏起さん 2013年3月修士修了

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川島 宏起(2013年3月 前研究室 修士課程修了)
株式会社 竹中工務店

2011  MAD Architects, Beijing (研修生)
2013- 株式会社 竹中工務店 勤務

前研究室では数多くのことを学ぶことができましたが、その中でも全国のエコハウスの調査研究において、北は旭川から南の宮古島に至るまで多種多様な気候と室内環境を計測・体感した経験が、これから設計者としてキャリアを積んでいく上での礎となることは間違いないでしょう。
また、前研究室は自由な雰囲気とチャンスに溢れていて、研究室の一員として数多くのプロジェクトに打ち込む一方、個人として興味のある研究活動もできました。中でも自分が主催し、数多くの後輩が参加してくれた学生団体「環境工学✕建築デザイン研究会:DIEP」の活動の成果は、2013年の春に「SK+01:ル・コルビュジェの住宅と風のかたち」として出版されました。
これからも人と環境と建築の関係をより良いものにしていくべく、設計活動に邁進していきたいと思います。

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SK+01:ル・コルビュジェの住宅と風のかたち

菱田 哲也さん 2011年3月 修士修了

菱田 哲也(2011年3月 前研究室 修士課程修了)
日本設計→Autodesk

2012- 株式会社 日本設計 2015- Autodesk

ECテクニカルスペシャリストマネージャ

AECソリューション日本開発責任者

2012- 株式会社 日本設計 2015- Autodesk

現在はオートデスクにて、建設部門テクニカルスペシャリストのマネージャをしております。建築については意匠・構造・設備、更には、GISなどのソリューションも含めた土木のチームも管轄しております。そう言った際に前研や前スタジオで学んだ、インタビューやヒアリングの手法、大人数の前でのプレゼンテーションなどのいわゆるソフトスキルも現在大変役立っております。また、環境工学、アンケートの統計処理、プログラミング技術など前研究室で受けた多面的な指導は、今日、人工知能等の発展に伴い、ますます重要な意味を持ってきていると、日々感じております。

また、当時開発させてもらった熱解析ソフトは今でも学生の皆さんに活用してもらっており、また設計事務所時代に私自身も設計に活用していました。

温暖化問題や、建設産業の非効率的な仕事の進め方など、課題山積ではありますが、そうした課題を皆様と将来解決できるのを楽しみにしております。

 

舘 景士郎さん 2009年3月修士修了

舘 景士郎(2009年3月 前研究室 修士課程修了)

株式会社 日建設計 設計技術センター ファサードエンジニアリング部

2009- 株式会社 日建設計 勤務

入社から8年間、機械設備設計に従事したのち、2017年よりファサードエンジニアリング部にて、建築のかたち・外装と環境について、エンジニアリングやコンサルティングを行っています。
1期生として在籍していた前研究室では、住宅の温熱環境とエネルギーと住まい手の快適性の関係について、実験・実測・シミュレーションによって研究していました。
当時は、研究自体をどのような方向に進めるべきか、という面も含め、試行錯誤の繰り返しでした。
そんな研究室活動から学んだ以下の3点は、社会人生活が10年を超えた今、より一層重要性を実感しつつ、仕事における心構えのベースとなっています。

  • 客観的⇔主観的、マクロ⇔ミクロスケールの視点を行ったり来たりしながら考えること
  • プレゼンテーションは、足し算ではなく掛け算。伝えているつもりでも、受け取る側が伝えられたと思わないと意味はない
  • 常に相手の意図をくみ取るよう常に心がけること