前研究室に来るまで、中国の建築会社で働いていました。
10月に日本に来たばかり。
中国の建築会社は、室内環境よりも
デザインに重きを置く文化があります。
室内は優先順位が低いのです。
一年中、直射日光が降り注いでも
デザインがよければよし、というような考え方ですね。
でも、その建物の中で過ごす人が
いかに快適かという方が大切じゃないですか。
日本では室内環境もしっかり作り込むと聞いていますから、
日本の建築会社で働きたいと思い、
その前に室内環境の研究がしたいのと、
博士号を取るために前研究室にやってきました。
研究のテーマは
「室内の光および熱環境の最適化」です。
私の故郷の浙江省は、夏は暑く湿度も高い。
そして冬はとても寒い。
中国の建築に対する意識を変えるのは
すぐには難しいことだと思いますが、
室内環境に興味を持っている人は
私の友人にもたくさんいます。
だからまずは私が博士号を取得し、
その意義や価値を中国の友人たちに伝え続けていけば、
いつか変わる日がくるかもしれません。
前研究室での学びはそのための最適解と思います。