研究室では充実した研究のため、様々な計測器や試験場所が用意されています。その一部をご紹介しましょう。
サーモカメラ
物体が放出する遠赤外線を可視化する装置です。とてもわかりやすく、インパクトがあるのでよく使っています。
ドイツの国会議事堂の夏のサーモ画像です。フォスターによる改修で有名ですね。日中の熱がこもって上部の温度がすごく高くなってしまっています。さすが、有名建築はサーモで見てもすばらしい!
屋上実験棟
工学部1号館の屋上にある、方位を自由に変えられる実験棟です。主に冬のダイレクトゲインの検討を行っていますが、夏の日射遮蔽の実験にも利用しています。
この一例をお見せしましょう。この映像作成は、堀内くん(2016年度修士入学)が中心になって行ってくれました。
冬の太陽は高度が低いので南面の窓から日射が強く入ってきます。
床と天井に潜熱蓄熱体が入っています。日中窓から入った熱が天井などに吸収され、夕方以降に放熱して室温を支えていることが分かります。
夏の太陽は、朝は北東から、日中はほぼ直上、夕方には北西に沈みます。屋上実験棟を南・西に向けた場合の太陽の入り方は全く違います。以下のムービーを見てみてください。
南に向けた時(2016年08月04日)あまり日射が入りません。
西に向けた時(2016年08月05日)夕方から大変なことに・・。
地下人工環境実験室
温度・湿度を制御できる大型の人工環境実験室です。住宅の省エネ基準評価のための給湯機・コジェネの試験を行っています。