地球環境やエネルギーが社会の重要テーマとなる中、大量のエネルギーを消費しCO2を排出する建築の形は今後大きく変わっていかなければなりません。
建築は人の生活を包み込む最も身近な環境調整システムです。建築が人のよりよい生活に役立つためには、まず人の願いを理解し叶えようとする意志が必要です。住む人を苦しめる建築はもう許されません。
一方で、建築は物理的な存在でもありますから、自然界の摂理から逃れることができません。思いだけでは建築は人を幸せにできない。人の願いと物理の必然とをつなげる手段が必要なのです。それが「建築物理」の役割だと考えています。
地域の気候やエネルギーを手がかりに、建築物理の力を活かし、住む人の願いを叶える。これが研究室の究極の目標です。