前真之研究室へようこそ!研究室のテーマは「建築はもっと人のためになれる」です。

その実現のため、「研究」と「環境設計」の両方に取り組んでいます。

世界中で膨大なエネルギーを消費し多大な環境負荷を発生させる建築のグリーン化は世界的なテーマです。日本でも2020年には新築住宅の半分がゼロエネ化、2030年には建築全体で40%のCO2削減、2050年にはストックを含めてゼロエミッション化の実現が目標とされています。

環境負荷の低減とともに、室内環境の改善も大きなテーマです。人類が高温乾燥のアフリカ大陸を出たのはわずか10万年前。そこから人類は地域の気候に即した建築を建てることで、様々な気候に対応してきたのです。建築はなによりも最初に、中で暮らす人々のために建てられなければなりません。しかし実際には、多くの人が不快で不健康な室内環境に暮らしているのが現実です。エネルギーや気候の制約の中で、健康・快適に暮らしたいという人の願いを、建築物理のチカラで叶える。これが環境建築デザインだと考えています。

建築をもっと地球のために人のために。建築のさらなる進歩のためには、建築の設計を根本から変えていく必要があります。従来のように意匠設計者は意匠だけを考えて、設備設計者は設備のことだけを考えるような、「縦割りの縄張り争い」では限界があるのです。建築に関わる全ての人々が力と知恵を併せ、設計の初期段階からシミュレーションを駆使することで、敷地の気候と周辺環境に最適な形態を導き出す。そうした全く新しい設計の形が必要だと考えています。

研究においては、実測・実験・シミュレーションの3つが柱となります。「実測」で各地の建物で起きている現実を知り、「実験」では条件を揃えて個別要素を詳細に検証し、シミュレーションで世界の多様な気候の中でこれから建つ建築の最善の姿を設計していきます。

戸建住宅の研究がメインですが、最近では集合住宅や非住宅にも研究領域を広げています。学外の多くの人たちと密に連携する中で、建築の流れを変えようとする試みが現実のものになろうとしています。研究室で学ぶ人たちには、国内外の最先端の領域に触れることで、広い視野と確かなスキルを学んでもらい、多様な気候やエネルギー事情の中で世界を股にかけて活躍していってほしいと願っています。

研究室には国内外の優秀な学生が集まり、日々様々な研究・設計が行われています。このサイトでは、「研究」と「環境設計」にまたがる活動の一端をご紹介しています。ぜひご参考にしていただければ幸いです。