前真之研究室へようこそ!

前研究室の研究テーマは「2050年を目標に日本でみんなが健康・快適にゼロエネ・ゼロエミッションで暮らせる社会の実現に役立つ住宅の技術・設計手法の開発」です。現在の技術を踏まえつつ、将来必要になる技術や設計手法に取り組みます。

 

「建築はもっと人のためになれる」。その実現のため、「研究」と「環境設計」の両方に取り組んでいます。

 

環境負荷の低減とともに、室内環境の改善も大きなテーマです。人類が高温乾燥のアフリカ大陸を出たのはわずか10万年前。そこから人類は地域の気候に即した建築を建てることで、様々な気候に対応してきたのです。建築はなによりも最初に、中で暮らす人々のために建てられなければなりません。しかし実際には、多くの人が不快で不健康な室内環境に暮らしているのが現実です。エネルギーや気候の制約の中で、健康・快適に暮らしたいという人の願いを、建築物理のチカラで叶える。これが環境建築デザインだと考えています。

建築をもっと地球のために人のために。建築のさらなる進歩のためには、建築の設計を根本から変えていく必要があります。従来のように意匠設計者は意匠だけを考えて、設備設計者は設備のことだけを考えるような、「縦割りの縄張り争い」では限界があるのです。建築に関わる全ての人々が力と知恵を併せ、設計の初期段階からシミュレーションを駆使することで、敷地の気候と周辺環境に最適な形態を導き出す。そうした全く新しい設計の形が必要だと考えています。

研究においては、実測・実験・シミュレーションの3つが柱となります。「実測」で各地の建物で起きている現実を知り、「実験」では条件を揃えて個別要素を詳細に検証し、シミュレーションで世界の多様な気候の中でこれから建つ建築の最善の姿を設計していきます。

戸建住宅の研究がメインですが、最近では集合住宅や非住宅にも研究領域を広げています。学外の多くの人たちと密に連携する中で、建築の流れを変えようとする試みが現実のものになろうとしています。研究室で学ぶ人たちには、国内外の最先端の領域に触れることで、広い視野と確かなスキルを学んでもらい、多様な気候やエネルギー事情の中で世界を股にかけて活躍していってほしいと願っています。